ここに来ている子どもたちは、まず高校なんて行かない!と言います。
そこを、思春期まっ只中、反抗期真っ最中の子どもたちの今日の機嫌を見ながら「高校に行くことが、将来役にたつ」事を話し聞かせ、あの手この手で説得します。そして、全ての子が高校受験をしてくれます。
(高校受験が全てではありません。しかしここに来る子どもたちにとって、貧困の連鎖を断ち切る為に高校へ行くことは、連鎖を断ちきる為の道になります。)
ドキドキしながらの合格発表日、子どもたち全員の合格が決まったときのスタッフの嬉しさは、なんとも言えません。しかしその後です!一難去ってまた一難、制服探しが始まります。ここに来ている子どもたちは、家庭の事情で制服を買ってもらえません。各学校の制服購入採寸日に、行かれない、行かない子たちが 制服採寸日に学校に行かないことがどれほど不安になるのかは、毎年傍にいてスタッフも身にしみています。